耳より情報2021年8月No.63

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

低コスト諸国からの調達の時代は終わる 上原修(日本サプライマネジメント協会名誉理事長)

1.世の中は、グローバル調達から、リスク調達へ変わってきている。低コスト諸国からの資材調達に走っていた時代は終わり、持続可能性を基盤とする新たなマインドセットが必要となった。今までと同じ意識で経済を動かすのではなく、SDGsの17目標を中核に捉え、そこへ効率化と柔軟性を取り組んでいくサプライチェーンマネジメントが求められる。
2.日本の企業は、多様性、人権、安全衛生と口では発信するものの、実態は世界に追いついていない。その一方で、社外のステークホルダーたちが、企業統治に対する監視を強めていることを忘れてはいけない。これまでの商習慣やシステム、ガラバゴス化した価値観を見直し新しいサプライチェーンマネジメントを考える必要がある。

(参考:「日経ビジネス」2021年6月7日号)

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