このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
不当なることさえなければよい
(解説)一般商売上のことにても、いかに正直を主とせねばならぬとはいえ、この品物は何程で買い取ったものだが、今これこれに売るからいくらの利益あるというようなことを、わざわざ世間に触れまわす必要もあるまい。要するに不当なることさえないならば、それが道徳上必ずしも不都合の行為となるものではあるまいと思う。
(参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会