耳より情報2021年11月No.117

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

日本企業停滞の原因(その1、製造業モデル) 入山章栄(早稲田大学大学院経営管理研究科教授)

1.僕はよく「製造業モデル」と言っているのですが、これは1990年代のバブル崩壊から、ほとんどの企業でこの仕組みは変わらず温存されています。変わるインセンティブがないので、変えたくても変えられない。製造業モデルは、経営よりも現場の力が強いのが特徴です。製品は均質で同一のものを作っているのが、歩留まりをいかに上げるかが重要です。
2.つまり、失敗を極力避けることが大事です。これは70~80年代前半くらいまでの、日本の成長期に成功したモデルです。「安く良いものを大量に」が重要だった時代です。均質なものを作るので、そこに関わる人も均質な方がいい。こうして、イノベーションは起きにくくなる。イノベーション(ある意味独創的な工夫やアイデア)は異質なもので、そんなものはない方がいいわけです。
3.そうなると、組織のトップである社長は、大胆に言うと経営力が必要なくなるのです。現場は失敗を起こさないように頑張れば、よかったので。そうなると、社長はある意味「ご褒美」の仕事になってしまうのです。会社は現場の力で回る、社長は経営力が必要ない「ご褒美」の仕事に成り下がる、何事もなく任期を全うすることだけを考えるつまらない社長が現わる。日本企業はこの繰り返しです。

(参考:「週刊ダイヤモンド」2021年9月18日号)

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