耳より情報2022年1月 No.141

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

生かし合う 松下幸之助著「道をひらく」より

1.人間の生命は尊い。尊いものは誰もが尊重しなければならぬ。ところが、自分の生命の尊いことはわかっても、他人の生命もまた尊いことは忘れがちである。ともすれば、私心に走り、私利私欲が先に立つ。つまり、自分にとらわれるということで、これも人情としてやむをえないことかもしれない。
2.しかし、これではほんとうに、おたがい相互の繁栄は生まれないであろう。人間本来の姿はいかされないであろう。やはり、ある場合には自己を没却して、まず相手を立てる。自己を去って相手を生かす。そうした考えにも立ってみなければならない。そこに相手も生き、自己も生きる力強い繁栄の姿がある。
3.自己を捨てることで相手が生きる。その相手が生きて、自己もまたおのずから生きる。これはいわば双方の生かし合いではなかろうか。そこから繁栄が生まれ、ゆたかな平和と幸福が生まれてくる。おたがいに、ひろく社会の繁栄に寄与するため、おたがいを生かし合う謙虚なものの考え方を養いたい。

(参考:「PHP」2021年12月号)

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