耳より情報2024年1月 No.531

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

EV 充電市場の最新勢力図(ENEOS やベンチャーも参入) 

1. 大手自動車メーカーによる電気自動車(EV)の新車投入が相次ぎ、普及率も飛躍的に伸びた2022 年は「EV 元年」と呼ばれた。時期を前後し、EV にエネルギーを補給する充電インフラ設置業界に新規参入者が相次いだ。理由は、電力の売り先の確保、カーボンニュートラルビジネスの推進、新規インフラ事業の先行者利益の獲得などがあり、それぞれの参入会社にストーリーがあるとみられる。 

2. 各種インフラの歴史を振り返るまでもなくインフラビジネスは先行投資期間が長い。一方、リターンを生む保証はない。東京電力ホールディングス、中部電力、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、三菱自動車といった面々が出資し、国内最大のEV 充電ネットワークを誇るe・Mobility Power ですら、最終赤字決算が続く。 

3. 一方、充電器設置事業をテコに、「その先」を貪欲(どんよく)に狙うものもいる。スマートメーターの外部活用とクロスさせて施設全体の電力のマネジメントを狙うENECHANGE、電力を小売りする新電力大手として客の囲い込みを狙ENEOS などだ。EV 充電インフラ設置事業はまさに電動化社会のフロンティア。ファーストペンギンたちによる金の鉱脈探しが進む。

(参考:週刊ダイヤモンド)2023年11月11日号) 

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