No.1007 AI 時代は「フェアネス」が世界で評価される    入山章栄(早稲田大学大学院経営管理研究科教授)

 

1. グローバル経営というと、制度や戦略の話になりがちですが、結局はすごく泥臭い話で、現地のインナーサークル、すなわちキーとなる現地企業や人のコミュニケーションにしっかりと入れているかどうかも大きいのです。 

2. AI とデジタルの時代には2 つの変化が起こります。まずAI で知識が共有され、極端な例で言えば、私が話すような内容を学生がAI で生成して発言できるようになります。誰でも同じことを言えるなら、「何を」言ったかではなく、「誰が」言ったか、つまり全人格が重視されます。これは会社も同じです。同じ事業をやっていても、信頼されている会社かどうかで評価が変わります。 

3. もう1 つ、デジタル時代は隠し事ができず、SNS などですぐ拡散されて白日の下になります。隠すのは悪手で、むしろリスクを高めるだけです。そういう意味でフェアネスを軸にして、検査会社をつくって透明性を高めることは理にかなっています。AI の時代、「隠さないこと」が最大のガバナンスになるでしょう。 

(参考:「週刊東洋経済」2026 年4 月18 日・25 日号) 

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