
1. 知識社会では、知識を持った個人は、企業の枠を超えた専門性に対して帰属意識を感じる。企業にとどまろうとする力は必然的に弱くなるのではないか。そうした人材をどう処遇するか。カネだけでは難しい。米国では、株価の低迷と共にストックオプションの威光も効かなくなった。働きに見合う報酬を出すのは当然だが、それだけで済むとは思わない。
2. 私は、知識を持つ人々に何を望んでいるのかを聞くことから始めるべきだと思っている。社員を、部下ではなく協力者でパートナーである、と見ることも大切だ。これについてはリーダーシップが問われる部分が大きい。なぜか。リーダーにとって最も重要だと私が考えるのは、いかにフォロワーになることを学ぶか、という点だからだ。その人に面と向かって、「この分野では君がリーダーで、私がフォロワーだ」と言えるかどうかは、専門知識の組織では不可欠だ。
3. 優れた経営者には共通点がある。第一に自分を仕事に追い込むこと。第二に、組織の目標に優先順位を付け、徹底してそれを守ること。第三に、組織にビジョンを伝えること。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2026 年4 月4 日号)