
1.25 年に火を噴いた二デックの不正会計問題。当初は社内の監査等委員会主導で調査していたが、二デック本体やグループ会社の経営陣が関与・認識していた疑いが強まり、9 月3 日に第三者委員会が設置された。
2. 委員長には、東京地検特捜部上がりのヤメ検で、弁護士に転じた後も多くの企業不正を調査してきた西村あさひ法律事務所の平尾覚弁護士が就任。委員には、証券取引等監視委員会への出向経験もあり、オルツをめぐる不正会計の第三者委員会の委員を務めた白井真弁護士に加え、やはり多くの不正会計の調査経験を持つ公認会計士の井上寅喜が就き、脇を固めた。
3.焦点の1 つは、二デックの創業者である永守重信へのヒアリングだった。絶対的な権力者で、第三者委員会も調査を進める過程で不正会計の最大の責任は永守にあるとの見方を強めていたからだ。そもそも二デックが不正会計に手を染めた背景には、社内で「負の遺産」とよばれていた資産の存在があった。この負の遺産をめぐり、永守の命を受けた「特命監査部長」が表沙汰にならいよう処理を進めていた。
(参考:「週刊東洋経済」2026 年5 月16 日号)