
1. スマートフォンや電気自動車、LEDを筆頭に、ハイテク産業に欠かせないレアアース(希土類)。その巨大鉱床が南鳥島周辺の海域に眠っていることを世界で初めて突き止めたのが、地質学者の加藤泰浩氏である。現在は国産レアアース資源開発の実現に向け、様々な取り組みを進めている。
2. 私は2023年から東大工学部長を務めた3年間、全国の中学・高校を100校以上回り、40000人を超える子供たちに直接話をしてきました。そこで必ず伝えていたのは、「研究は世のため、人のためにある」ということ。私がレアアース泥の研究に心血を注いでいるのは、日本の将来の世代を守るためです。中国に市場の命運を握られている現状では、いつ資源の供給を止められてもおかしくありません。その途端に日本の基幹産業であるモノづくりが衰退する悪夢のような未来は、是が非でも避けなければならない。
3. 自分の名誉や利益のためではなく、人のためにと思えば力が湧いてきますし、四方八方から圧力を掛けられようとしても一切挫けない。日本のためにという強い思いが、大きな原動力になっています。
(参考:「致知」2026 年8 月号)