このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「100人の1歩」が強い会社を生む 服部哲也(サミット社長)
1.スーパーマーケットというと、食品を売っているイメージがあると思いますが、我々にとっての商品はお店自体です。お客様には、お店を買っていただいている。お店のファンが増えれば、おのずと売り上げも伸びるという考え方です。だから、サミットでは販売している食品はもちろんのこと、サービスや接客、イベント、もっと言えばお店のつくりやデザイン、雰囲気も含めたトータルパッケージで魅力を高めようとしています。2.そのために、社員一人ひとりが、自分で考えて行動する。同じ仕事をするのでも、自分なりに創意工夫し、自分の個性を少しでも生かそうという気持ちが芽生えるだけで、出来栄えは変わります。たとえ1個1個の行動は小さくても、サミットに勤める従業員1万人以上が取り組めば、総和はものすごく大きくなります。まさに日本電産の永守重信さんの名言「1人の100歩より、100人の1歩」です。
3.スーパーマーケットは正直なところ、あまり華やかな業界ではないかもしれません。でも、みんなの力を結集すれば、働きたい会社は必ずつくれる。「日本のスーパーマーケットを楽しくする」を事業ビジョンに掲げる以上は、社員も楽しまなければ始まりません。会社を良くしたいという思いを持った社員が取り組みを1つずつ積み重ねていけば、真に強い会社になれます。
(参考:「日経ビジネス」2021年11月1日号)