耳より情報2022年2月No.170

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

古典を現代のバイブルとして読み解く 田口佳史(東洋思想研究家)

1.四書五経の一つに「大学」があります。私は「大学の道は明徳を明らかにするに在り」という冒頭の一文に「大学」の教えが凝縮されていると思いますが、いまとても心に響くのは「富は屋(おく)を潤(うる)おすも、徳は身を潤す」という一文です。経営というと、どうしても「富は屋を潤す」ほうに傾きがちなわけですが、「徳は身を潤す」とのバランスをとるのが本来の経営です。
2.また、「大学」には「物に本末(ほんまつ)有り、事に終始あり。先後(せんご)する所を知れば、即ち道に近し」とあります。物事には根本と末、終わりと始めがある。何を先にし、何を後にすべきかを知って行動すれば道から外れることはないと教えています。根本をなおざりにして上っ面の部分だけを触っていても何も変わらない。

(参考:「致知」:2022年2月号)

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