耳より情報2022年2月No.171

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

エネルギー戦略に意志を持て 寺島実郎(日本総合研究所会長)

1.日本がいま気づかなければいけないのは、エネルギー価格の高騰が相当な危険水域に達してきたということだ。原油価格は昨年一時マイナス(先物価格)になったが、足元は1バレル=70〜80ドル台になり、そこへ円安が拍車をかけている。12年と比べると3割円安が進行し、円建てペースの原油入着価格は驚くほど高くなっている。
2.「日本は輸出志向のものづくり国家だから、円安のほうが有利だ」というのは工業生産力モデルに埋没した固定観念であり、今や輸入産業の背負う重荷のほうが大きくなった。昨年は食料とエネルギーを18兆円分を輸入しているが、その中でエネルギー危機が間近に迫っている状況だ。

(参考:「週刊東洋経済」2021年11月27日号)

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