このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
大規模リストラに着手(ホンダ、パナソニック)
1.21年4月、ホンダは中高年社員を対象に早期退職制度をスタートさせた。割増退職金を含めると8000万円ほどになるためか、応募者数は2500人に上るという。パナソニックが21年9月末に実施した早期退職制度(割増退職金は上限4000万円)に1000人超もの社員が手を挙げた
2.時代は、大変革のときである。脱炭素とDXの潮流の中、世界の主要企業がゲームチェンジを仕掛けてきている。ハードウェアからソフトウェアへ、ガソリン車から電動車へ。ホンダもパナソニックも、負のレガシーを断ち切る「構造改革」と新領域への「戦略投資」を同時に進めるためだ。だが、いずれもレガシー企業であるだけに、ロートル人材の滞留、人事の硬直化が変革への対応力をそぐ元凶になりかねない。だからこそ、リストラで人事を刷新しようとしているのだ。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2022年12月25日・2022年1月1日号)