耳より情報2022年3月 No.181

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

コロナ後の新資本主義「命の経済」に転換を ジャック・アタリ(経済学者・思想家・作家・「欧州最高の知性」と称されるフランスの知識人)

1.今回の新型コロナ禍による混乱の克服でカギを握るのは「命の経済」という概念だ。「命の経済」とは組織構造、消費、生産の形態を根本的に見直し、生活に必要不可欠だと判明した部門へと経済を導くことを指す。例えば命の経済では、医療や教育、インフラ、再生可能エネルギー、エコ住宅、安全、民主主義、自由なメディアなどの推進を目指す。
2.新型コロナでさまざまな問題が露呈(ろてい)した世界は今後、「命の経済」への転換を図る必要があるだろう。そのためには、政府の財政出動は欠かせない。反対に公的資金を「死の経済」が提供するモノ(化石エネルギーや人工甘味料など)の購入補助のために用いるなら、悲惨な未来が訪れるだろう。
3.というのも、今日において世帯の支出全体に占める「死の経済」に属するモノの割合はかなり大きいからだ。政府は公的資金を投じることによって、例えば発電の脱酸素化や電気自動車の推進といった変革を支援すべきだ。未来を予測し、明確なルールを定め、国民を保護し、誰もが「命の経済」のモノとサービスを享受(きょうじゅ)できるよう確約することが、今後の政府の務めとしてより重要になるだろう。

(参考:「週刊東洋経済」2021年12月25日・2022年1月1日号)

>NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームの活動にご協力ください。