このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
誰よりも努力する者でないと上に立ってはならない 辰巳満次郎(能楽師)
1.師として一番大事なことは、弟子たちに絶対追い越されないことです。いくらぶつかっても登れないような大きな壁になって立ちはだかること。師がそういう存在であり続けなければ、後に続く者のクオリティがどんどん下がってしまいます。能がいくら千年、二千年続こうが、中身が大したことなければ話になりません。自分が常に先頭に立って厳しい姿を見せなきゃいけない。
2.だからトップはいつも孤独です。しかし自分のところで歴史が終わらないように、次代のために常に種蒔きをしておかなければならないし、生きている間はトップランナーでなければいけない。誰よりも努力する人間でないと、上に立ってはいけないと思います。
(参考:致知」:2022年5月号)