耳より情報2022年6月 No.222

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

逆境に耐える 福地茂雄(アサヒビール社友)

1.「耐える」という言葉は、もはや辞書の中にしか存在しないと私は思っています。逆境と順境は、人生においても企業経営にとっても、交互にやってくるものです。順境の時には逆境の芽が潜(ひそん)でいる。一方、厳しい冬の寒さの後には、やがて暖かい春がやってきます。逆境は誰にもどこにでも例外なく訪れます。
2.人と人との関わり合いから生じる逆境に際し、今日の日本人の多くは「耐える」ということを忘れてはいないでしょうか。歴史をひもといてみても、「耐える」ということはかつて日本人の美徳でした。それが飽食に慣れ、豊かな生活に包まれた今日、いつの間にかすべてにわたって「耐える」ことより、「社会が悪い」「国が悪い」と自己責任を考える前に、「他責」に逃げ込んでしまってはいないでしょうか。


(参考:「致知」2022年6月号)

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