耳より情報2022年8月 No.261

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

「消費者にとってもっと良いものがあるのではないか」と進化し続ける 安藤 宏基(日清食品ホールディングス社長・CEO)

1.企業の進化や存続は消費者の評価に懸かっています。良いものを提供すれば消費者に買ってもらえる。すると企業が成長する。その循環を繰り返してきました。環境の変化に適応して「消費者にとってもっと良いものがあるんじゃないか」と進化を続けることが大事です。「カップヌードル」だって進化しなければ淘汰されてしまう。

 2.それで「カップヌードルをぶっ潰せ」などと言ったものだから創業者と大げんかになった。でも、その前提には「カップヌードルは最強」という思いがあるんです。「どん兵衛」や「焼きそばU.F.O.」などの商品を開発した私にしてみれば、生み出した商品を育てるにはカープヌードルをぶっ潰すぐらいの気概が必要だっ た。

3.3 代にわたって事業を拡大し続けている秘訣は、あきらめないことなんでしょうね。「しつこい性格」というのが備わっているのだと思います。安藤家はしつこいです。徳隆(日清食品社長)もしつこいですが、弟の清隆(中国総代表・アジア東区総代表)もしつこい。私たちは成功するまで絶対にやめない。そういう執念が個人にも会社にも受け継がれています。

(参考:「日経ビジネス」2022 年 5 月 30 日号)

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