このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「小水力発電」の導入で地域づくり
1.出力 1000 キロワット未満の「小水力発電」は、一般河川、農業用水、砂防ダムなどの水の流れをそのまま利用し、水車(タービン)を回して発電を行う。この仕組みが、地域活性化につながるクリーンエネルギー活用法として注目を集める。
2.佐賀県吉野ヶ里町松隈地区は、高齢化率 40% という中山間地域特有の課題を抱える。財源確保策として小水力発電に注目。30 キロワットの発電所を建設し、20 年 11 月に発電を開始。初年度に100 万円を超える利益を上げた。利益は個人に配当せず、地区の課題解決に活用する。電気の地産地消は地域活性化の機運を高める。新規事業の立上げで地域内の資金循環を創発する可能性も秘めている。
(参考:「週刊東洋経済」2022 年 11 月 12 日号)