このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
古典に学ぶ 「大日経」に出会う
1.空海は、その密教をさらに洗練させ、真言密教(真言宗)を完成させます。真言密教は、人は生きている間に煩悩から脱して仏になれるという「即身成仏(そくしんじょうぶつ」を説き、当時の朝廷をはじめとして多くの支持を集めました。
2.空海は、讃岐(さぬき)国(香川県)の地方役人の子に生まれ、両親から「貴物(とうともの)」と愛されて育ちました。子どもの頃から賢く、18 歳で大学に入ったものの 1 年半で退学。仏教を学ぶために各地で修行する中で、密教の根本経典である「大日経 (だいにちきょう)」に出会います。
(参考:名取芳男監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社