このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
古典に学ぶ さまざまな面から物事を捉えてみる
1.恵眼を持って、陶器の茶碗ちゃわんを見てみましょう。陶土(とうと)でできた器だと見ることもできれば、いずれ割れるから、諸行(しょぎょう)無常(むじょう)の象徴だと捉えることもできます。あるいは、たんなる空っぽの入れ物だと見る人もいるでしょう。
2.どの見方も間違いではなく、「真理」です。このように物事を多角的に捉えると、それまで気づかなかった本質が見えてきます。
(参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社_