このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
高収益企業は「ゲームチェンジ」を起こす企業 遠藤功(シナ・コーポレーション代表)
1.日本企業が今直面している課題の1 つが、原材料価格高騰だ。どの業界でも企業が価格転嫁による値上げを迫られている。ただ不健全なデフレからの脱却という意味では、賃上げは悪い話ではない。むしろ、よいものを高く売ることは健全な姿といえる。ただし5~10 年後を見通せば、値上げを決断した企業の中でも
明暗が分かれるのではないか。
2.つまり値上げを高収益につなげ、優秀な人材を獲得できる企業と、高収益化を果たせず、低賃金で人材流出を招く企業とである。では、どんな企業が値上げを高収益に結び付けられるか。それは各業界で「ゲームチェンジ」を起こす企業だ。では企業はどうすれば各業界でゲームチェンジを起こせるのか。何より重要なのは経営者の意識だ。異業種から来た経営者のほうが業界に風穴を開け、新たな秩序を作りやすい。
(参考:「週刊東洋経済」2023 年2 月25 日号)