このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
日本企業の部長の年収はタイより低い
1.「日本企業の部長の年収は、タイよりも低い」。そんな衝撃的な言葉が記されているのは、経済産業省が2022 年5 月に公表した報告書「未来人材ビジョン」だ。報告書によれば、米国やシンガポールの部長の年収は約3000 万円、タイは約2000万円に対し、日本の部長は1700 万円程度にとどまる。
2.ただし、経産省が報告書に示した部長の年収は、海外の調査会社のデータを参照にしたものだ。調査に協力した日本企業は、グローバル展開を進め、海外の給与相場に関心が高い大企業中心である。実際の日本企業の部長の年収はもっと低い。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(21 年)によると、部長の平均年収は900 万円だ。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2023 年4 月1 日号)