このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
古典に学ぶ 人間は汚れた水も受け入れる
1.本来、人間という器は、汚れた水もおおらかに受け入れます。清濁(せいだく)併(あわ)せ呑んでゆったりと広がっている海のような性質を持っています。
2.ただし、多くの人は煩悩(ぼんのう)や雑念に振り回されているせいで、自分が悟りを開ける最高の器だと気づきません。だから、日頃の意識を変えて、煩悩や雑念を取り払いなさいと空海はいっているのです。
(参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社