京セラ、京都FG に迫る売却圧力(政策保有株) 

1.京都フィナンシャルグループ(FG)と京セラが政策保有株の多さなどが理由で一部の株主から反発を受けている。政策保有株の持ち合いが多い地域と知られているのが京都FG や京セラが本社を置く京都府だ。専門家から「京都持ち合い」と呼ばれる独自の慣行がある。 

2.例えば、村田製作所や京セラ、ローム、ニデック、オムロンは株式保有でつながる関係だ。いずれの企業も世界的な電子部品メーカー。村田製作所と京セラはコンデンサーで競合関係でもある。ただTDK や太陽誘電といった東京都所在の電子部品メーカーは持ち合いに入っておらず、京都企業同士の「サークル」という色が濃い。また、本業との関連性が不透明な政策保有関係も浮かぶ。ワコールHD の本業は女性用下着だが、半導体製造装置のSCREEN HD や分析・計測機器の島津製作所の株を保有する。ワコールHD は保有の目的として「地元企業として、情報の共有をはじめとして密接な関係にある」などが理由である。 

3.この京都持ち合いの「ハブ」となっていると言えるのが京都FG と京セラだろう。企業が持つ有価証券のうち政策保有株の評価差額金は京都FG が5000 億円、京セラが1 兆円と突出している。お家芸のように連綿と続けられてきた京都持ち合いだが、株主から是正の圧力が高まる今、改めて意義が問われている。

(参考:「日経ビジネス」2024 年2 月12 日号)

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