このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
従業員は負債ではなく資産ポール・アルジュンティ(米ダートスス大学教授)
1.「企業の責任」とは何かで問われるのは、企業はまず、従業員を負債ではなく資産とみなし、大切にすることから始めなければならない。極度の財政難なら企業はコストを削減しなければならない。大規模な一時帰休やレイオフはコスト削減のための魅力的な手段かもしれないが、従業員が最も強力な資産の一つであることは改めて認識しなければならない。
2.普遍的な答えはないが、従業員を負債ではなく資産とすることが、困難な決断を正しい方向に導くだろう。正しい方向とは具体的には、従業員への経済支援を提供して安全を優先し、できるだけ多くの従業員を確保することだ。今は倹約の時ではない。正しいことをする時だ。
(参考:「日経ビジネス」2023 年7 月18 日号)