このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「空洞化する卒業証書」に思う 福地 茂雄(アサヒヒール社友)
1.昨年、『日本経済新聞』の一面トップに、「揺らぐ人材立国」、『低学歴国』ニッポン博士減、研究衰退30 年、産学官で意識改革を」という記事が掲載されました。さらに翌朝には、「空洞化する卒業証書、学び直し、企業も学校も」と書かれていました。問題を感じるのは、「空洞化する卒業証書」、つまり、相応の学力に達していないのに安易に卒業証書を渡すことです。
2.最近、社会に出てからの学び直しのニーズが高まっています。しかしその一方で、在学中の時間の無駄遣いについても考えていく必要があると私は思います。学業の場は、事業の場と同じで、「いま成すべきことを十分成し遂げているか」「いま成すべきことを明日以降に延ばしていないか」を常に問うていくことが大切です。
(参考:「致知」2023 年12 月号)