このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
一層重みを持って心に響く遺訓 數土 文夫(JFE ホールディングス名誉顧問)
1.上杉鷹山(ようざん)(1751-1822)、第9 代米沢藩主。17 歳で養子先の藩主に就任、破産寸前の藩財政を立て直し、江戸時代屈指の健全財政を確立した江戸時代の名君です。アメリカ第35 代大統領ジョン・F・ケネディが、最も敬意を表する日本人として鷹山の名前を挙げたという話もあります。
2.その鷹山の遺訓が次の言葉です。「為せば成る、成さねば成らぬ何事も、成さぬは人の為さぬなりけり」(何事もやればできる。が、やらなければ何一つできない。できないのは、ただ、やらないだけなのだ。他に理由などない)。21 世紀の現在、寿命は延び、人生は永くなりました。誰もが平等に十分な時間が与えられたいま、一層重みのある言葉として心に響いてきます。
(参考:「致知」2024 年2 月号)