ものづくりをする意義は何か、「自分たちのバリューは自分たちでつくる」  小川 昌寛(安川電機社長)  

1.産業用ロボットなど自動化に資するものへの世界的な需要はへこまないと見ています。自動化はいわゆる「省人化」であり、コストダウンだと思っている人がこれまでは多かった。自動化によって「何人従業員を減らせるのか」「投資コストはいくらか」という考え方です。しかし自動化を一時的なコストの観点だけで捉えるのは、もはや時代遅れです。 

2.設備を自動化する価値はコストを減らすだけではなく、生産性の向上です。人間による生産は、応用力と柔軟性は最強かもしれませんが、対応する人間はやがて変わります。人間の経験値の伝承も難しいです。一方、工場を自動化すると、すべての状態がリアルタイムに可視化されます。それが生産におけるロスを最小化させ、持続性の観点から考えると、人間よりも生産性は向上します。 

3.私は「自分たちのバリューは自分たちでつくるものだ」と考えます。製品の設計はするけど、製造は外部という構図はそもそもおかしい。自分たちのコア製品を自分たちでつくることに価値を付けていく。それが私たちの生きる道です。

(参考:「日経ビジネス」2024 年1 月15 日号) 

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