普段の暮らしの中で感じる事象を仕事に取り入れる 廣池 恒二(JR九州相談役) 

1.休みの日になると、自宅近くの「コメダ珈琲店」に行くのが私の習慣になっています。今年のゴールデンウィークには、ランチの時間帯に9日間連続で通いました。郊外の店舗にもかかわらず、行くと店内はいつもにぎわっています。 

2.このように私には、町中で心引かれる物事に出合うと、その理由を突き詰めて考える癖(くせ)があります。そこで得られた気づきを、自分のビジネスに取り入れてきました。これを私は「自分マーケティング」と呼んでいます。データに頼らず、自分の感性に基づいたマーケティングです。もちろん独り善がりに陥るリスクはあります。そこで家族や親友など数人の意見を聞くことにしています。 

3.豪華寝台列車「ななつ星in 九州」も「クルーズトレイン」と呼んでいます。これも自分マーケティングに基づいて企画しました。タイの列車に乗った際には、移り変わる車窓からの眺(なが)めが鉄道での長旅の魅力だと知りました。皆さんも普段の暮らしの中で感じ入る事象があれば、その理由を突き止めて、自分の仕事に取り入れると、きっと成功につながります。

(参考:「日経ビジネス」2024 年7 月8 日号) 

>NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームの活動にご協力ください。