1.国際協力銀行が日本の製造業向けに「長期的な有望国」の調査で、インドは中国を突き放し断トツとなった。有望国と目される理由の一つは人口だ。インドの人口は23年に14億2860万人で、中国を抜いて世界一になった。しかも、年齢の中央値は27.9歳(22年時点)。四半世紀後の50年になってもなお38.1 歳と、働き盛り世代がボリュームゾーンを占める。
2.1人当たりの平均所得水準は現在2500ドル前後。日本の1970 年代初頭と同程度だが、年間約10%ずつ拡大しているとされ、個人消費はうなぎ登りだ。00年に世界13位だったインドのGDP(国内総生産)は、24年見通しでは日本に次ぐ5位。5年後の29年には日本とドイツを抜き、米国、中国に次ぐ世界3位の経済大国になると予測されている。
(参考:「週刊東洋経済」2024 年9 月7 日号)