第47回オンラインカフェ会

2025年4月15日(火)20時~21時 

参加者 : 2名  

いつものように私の挨拶から始まり、坂村真民先生の「二度とない人生だから」 

を唱和し「二度とない人生だから」について、私たちはどう生きていけば良いのか等について語り合いました。 

その後、小学校6年生の道徳『いちばん近い自然「里山」』の教材について語り合いました。 

『いちばん近い自然「里山」』 

~あらすじ~ 

 日本の各地で「里山を守る運動」が進められています。国や自治体、地域の住民が一緒になって、里山を守ろうと力を合わせて頑張っています。皆さんは、どのような山を「里山」と呼ぶか知っていますか。里山とは、遠くに見える高い山々とは違い、人が住む場所のすぐ近くにある、小さな名前も無いような山のことをいいます。研究者によっては、里山に続く田んぼやため池、そこから流れる用水路も含めて、里山と呼んでもよい、と考える人もいます。そして、わたしたち日本人は、昔からこの里山と、とても良い関係を続けてきました。さとやまには、多くの生物がすみついています。太陽の光が差し込む明るい林には、クヌギやコナラなどの広葉樹が生え、カブトムシやクワガタなどがやってきます。落ち葉がしきつめられた地面には、ミミズやアリ、ムカデなどがすみ、里山から流れ出る小川は、カエルやメダカ、トンボの幼虫などの住みかとなります。また、木々には虫などを餌とする鳥たちも飛んでくるのです。このように、いくつもの生物が、お互いにバランスを取りながら、生命をたもっている場所が里山なのです。このようなバランスの取れた自然環境を「生態系」といいます。里山は、多くの生命を育む理想的な生態系を形作ってきたのです。 

 里山は、ただ生態系を守っているだけではありません。たおれた木はまきやすみになり、人々の生活を支え、雨水を吸い込んだ土は、米作りなど農作業に欠かせないものでした。落ち葉も、虫たちの住みかとなるだけではなく、植物にとって貴重な肥料ともなります。このように、里山は、生き物たちだけではなく、人々の暮らしにも多くのめぐみをあたえてくれる場所なのです。かつて、人間はその恵みを得るために、里山の手入れを行ってきました。最も身近にある自然である里山と、良好な関係を続けてきたのです。自然と共に暮らす生活は、今、私たちのだれでもが考えなければならない。「環境保護」の原点ともいうべき姿でしょう。そして、里山は守るべき大事な「文化遺産」です。「文化遺産」とは、歴史のある重要な建物や、誰でもがおどろく大自然だけではないのです。里山のような身近な自然環境も立派な「文化遺産」だと言えるのです。「自然と人々が調和してくらすこと」が現代の重要な課題となっています。この問題を考えるにあたって、昔の人々と里山との結びつきから、わたしたちが学ぶべきことは、大変多いのです。 

人間は生活に便利な町や都市に集まり、里山からはなれて暮らすようになってきました。そして、これまで使ってきたまきや炭に変わって、電気やガスを使っています。人間は里山を必要としなくなってしまったのです。そして、人が手入れをしなくなった里山は荒れ果てていく一方となってしまいました。荒れ果てていくと、また新たな問題が起こってきます。これまでは人が手を入れ守ってきた里山にはえていた植物が、だんだんと絶滅しかけているのです。今、里山が注目されているのは、タケノコがはえる時期です。タケノコは多くの人が好むので、美味しいタケノコをほろうと、里山ではタケノコの生える面積が、どんどん広がっていきました。里山の大部分が竹林となってしまったような場所もあります。けれども、里山はもともと竹林だけだったわけではありません。竹林が広がるにつれて、里山の生態系はくずれることになってしまいました。そして、多くの生き物たちが住みかをうばわれてしまったのです。竹林の例のように、最近の研究で分かってきたことは、つい最近までは身近にあったはずの植物が、絶滅しかけているという事実です。これは人々が、里山を見捨てたことが主な原因と考えられるようになりました。このような、里山で起きている問題は、急速に進んでいるのです。 

国では、里山で起きている問題を解決するため、さまざまな試みを行っています。地方自治体や地域住民などもそれに応え、活動をどんどん広げています。最初にしょうかいしたように、今では全国各地に「里山を守る会」ができています。そして、「里山を守る運動」は、ただ里山を守るだけではなく、本来、わたしたち人間がずっと守り続けてきた「自然と調和するくらし方」を守ることでもあるのです。 

わたしたちも一人一人が、身近な自然を守るためにどのような活動や生活が出来るか、この里山を例にして考えていきたいものですね。そして、自然と仲良くくらすことの大切さを深く考えてみましょう。 

~学び~ 

「自然と調和したくらし」とは、どのようなくらしのことを言うのでしょうか?里山の例から考えてみましょう。 

里山には、生き物がたくさんいます。どんな生き物がいたか、確認しました。 

「昔の人々と里山との結びつきから学ぶべきこと」とは、どんなことか考えてみました。 

里山を守ることは、なぜ、大切なのか?考えてみました。 

 ※自然と調和してくらしていくために、自分達にできることを考えました。 

 ※日本に伝えられてきた自然とともに生きる暮らし方について調べ、意見を述べ合いました。 

里山は人と自然が共に生きる場所。昔の人は資源を大切に使い、自然に感謝して暮らしていました。私たちも調和を学び、未来の環境を守る力を育てましょう。という結論に至りました。 

カフェ会を重ねるたびに少しづつではありますが、私達の魂が何ミリかではありますが大きくなるような内容を取り扱っていこうと、思っております。 

NPO法人マザーズドリーム 牧原 

※サポートメイト(伴走支援)は商標登録済です。 

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