No.785 抜擢と降格は社内にダイナミズムを生む 

 

1.ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)は、社員を管理職に就ける際、原則として「代理」からスタートさせる。部長は部長代理、課長は課長代理という具合だ。能力と意欲のある社員を「代理」にして業務を任せ、役割を果たしながら成長してもらおうと考えたからだ。 

2.代理職がある企業は珍しくないが、同社の運用は少しユニークだ。例えば、1つの部に部長か部長代理の一人しかおらず、部長代理は部長の役割を任される。だが、課題も出てきた。課長代理が課長に昇格できず、長期間、代理のままだ。 

3,そこで、2年前に対応策として代理の期間に上限を設けた。課長代理は3年、部長代理は4年の間に昇進の可否を判断し、かなわない場合は課長代理を一般職に、部長代理を課長に戻すようにした。元のポジションに戻るケースは6.7%ほどだという。抜擢と降格は、社内にダイナミズムを生む効果をもたらしている。 

(参考:「日経ビジネス」2025 年3 月10 日号) 

>NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームの活動にご協力ください。