
1, 生きていく上では様々な壁に直面します。一瞬一瞬を精一杯勤め上げることが何よりも大切かと思います。と同時に修行が修行として成り立つ上では、神仏やご先祖様、周りの人たちのサポートが絶対に欠かせません。そういう様々なご縁に対する感謝を決して忘れてはいけない。よりもっと根本的な部分で申し上げれば、自分自身が過去世から積み上げてきた毎日毎日の徳が満行へと繋がっていく。それは人生や会社生活などにおいても全く同じではないでしょうか。
2.伝教大師は「一隅を照らす」ことの大切さを説いておりますが、常に笑顔でいるとか、電車でお年寄りに席を譲るとか、他人に親切にするとか、ちょっとしたことでいいと思います。何をするにも一つひとつを丁寧に誠心誠意やっていく。自分が置かれた環境で一日一日それを積み重ねていくこと。よき人生はそのことに尽きるように思います。「一隅を照らす」とは自分のポストにベストを尽くすことです。
(参考:「致知」2025 年7 月号)