No.832 ルネサスとローム「非AI」半導体の苦境 

 

1.AI(人工知能)ブームで急成長した半導体業界は、「AI以外」の半導体企業の苦境が深刻化している。特に厳しい状況にあるのが、ルネサスエレクトロニクスとロームだ。 

2.世界の半導体市場は過去最高のペースで拡大している。米国半導体工業会が4 月4 日に発表した2 月の世界における半導体販売高も前年同月比で17.1%増となり、2 月として過去最高を記録。前年同月比の増加は16 カ月連続で、力強い成長を続けている。TSMCがAI半導体向けの受託生産を増やす恩恵を受け、日本の東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコをはじめとする日本の半導体製造装置メーカーも業績を伸ばしてきた。 

3.だが、その一方で、こうしたAIのサプライチェーンに属さない半導体メーカーの業績は厳しい。特に、自動車向けや産業機器向けを主力とするルネサスエレクトロニクスとロームは苦境に陥っている。そこにトランプ米大統領が打ち出す関税や電気自動車(EV)義務化の撤廃が追い打ちをかけている。 

(参考:「週刊ダイヤモンド」2025 年6 月14 日号) 

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