
1. 新しいものは、小さくなると一気に普及する。古くはラジオに始まり、白黒やカラーのテレビ。そして携帯電話、スマートフォン。電子部品はこうした機器類のイノベーションを中から支えてきた。今も生き残る電子部品メーカーは、核となる「こだわりの技術」を持つ。当社であれば、セラミックの材料や加工。それを用いたコンデンサーや、ロームの抵抗器、TDKのインタグター。各社の武器を組み合わせ、最終製品は小型・高機能化を果たせた。
2. エレキ産業の大きな波は、概ね15年周期で来る。最近だと2000年頃のITバブルで、液晶やパソコンが広がった。15年にはLTE通信が登場し、何でもインターネットにつながるようになった。変化が起こる度に我々の市場は大きくなる。30年に来る次の波は、AI(人工知能)とクラウド、デジタルツイン。
3. もはや電子部品は、車と並んで日本の基幹産業だ。当社は総生産の65%を国内で賄い、雇用面でも重要なポジションにある。使命を果たすため、成長の歩みは止められない。
(参考:「週刊東洋経済」2025 年7 月19 日)