No.903 サービスの質こそ大事 デフレ時代にも値下げせず    宗次徳二(カレーハウスCoCo 壱番屋創業者) 

 

 

1, ココイチは現在、国内1200店舗、海外200店舗以上になっている。ココイチが成長できたのは、特別な味でも、素晴らしい立地でも、安さでもない。お客様の満足度が高まるよう、「超現場主義」を貫いてきたからだ。例えばバブル崩壊後、外食産業でも「価格破壊」が起き、値下げ競争が激しくなった。 

2, だが値下げすれば、味やサービスが低下する。だから値下げはいっさいしなかった。むしろ「ニコニコ、キビキビ、ハキハキ」を徹底し、気持ちよく食べていただけるようにした。今はインフレ時代で外食も値上げせざるをえないだろうが、「ニコ・キビ・ハキ」で、お客様の満足度を高めるほかないと思う。価格戦略で右往左往しないよう、質の向上に集中することこそ大切だ。 

3, 経営のヒントはすべて現場にある。だから自ら店舗を回り、現場で気づいたことはその都度、メモに書いてきた。課題に向き合うことで、ココイチの経営ノウハウが確立されてきた。自己流だからやってこられたと考えている。 

 (参考:「週刊東洋経済」2025 年10 月11 日・18 日号) 

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