No.915 昔も今も、企業経営の基本は「全員戦力化」にある    守島基博(学習院大学教授、一橋大学名誉教授) 

 

 

1. 私は「全員戦力化」を改めて提唱しています。「全員戦力化」は、「全ての人材を最有効活用していこう」というもので、多くの企業はこれまでも実践してきました。しかし、バブル崩壊後、人件費を抑えるために、人材の選別を始めました。上位2~3 割の層に給与等を傾斜配分し、それ以外を戦力外扱いにしたのです。 

2. もう一つ大きな変化は、正規雇用と非正規雇用の区分が広がったことです。正規雇用は重要人材として手厚くフォローする一方、非正規雇用は現場を回すための低コスト人材として扱うようになりました。このように、多くの企業において、「全員戦力化」を目指す動きが鈍くなりました。 

3. かつて、「○○の部署へ配置転換する」等と言われた社員は、そのまま受け入れていました。しかし、昨今は、そうはいきません。働く人が自分の意思で企業の戦略や事業に、自己が持つ資本を進んで投資できるように、また、雇用側は、新たなスキルや知識を学んでくれるように働く人の背中を押さなければなりません。それが新しい「戦力化」が目指すべき方向です。

 (参考:「週刊ダイヤモンド」2025 年11 月1 日・8 日号) 

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