No.945 米国の20~24 歳の失業率9.2%(2025 年9 月)   長井滋人(オックスフォード・エコノミクス在日代表) 

 

1.米国経済は全体としては底堅い成長を続けるが、その裏では勝ち組と負け組の二極化と格差拡大が進んでいる。高所得層と低所得層、株高の恩恵を受ける者と受けない者、大企業と中小企業の間で景気の実感は異なる。 

2.新たに労働市場に参入して職を得ようとするZ 世代(15~30 歳程度の年齢層)は負け組だ。政府閉鎖で雇用統計が混乱する前(2025 年9 月)の失業率は25 歳以上では3.5%と23 年初から0.6%ポイントの上昇にとどまっていた。一方、同期間に20~24 歳では失業率は2%ポイントも上昇して9.2%に達していた。16~19 歳に至っては3.5%ポイント上昇して13.3%を記録した。 

3.キャリア形成の初期に雇用環境が長期にわたって低迷すると、後遺症も大きい。22~28 歳の親との同居率は金融危機後に27%から32%へ上昇して高止まりを続けていたが、足元では再び上昇に転じ、35%を超えている。Z 世代の雇用環境の悪化に加え、金利や家賃の高止まりも影響している。

(参考:「週刊ダイヤモンド」2026 年1 月24 日・31 日号) 

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