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耳より情報

  • 2025年1月9日

No.719 中堅・中小企業は経営者次第で伸びる  入山章栄(早稲田大学大学院経営管理研究科教授) 

1.日本は基本的に中堅・中小企業の国で、そこが盛り上がるのは重要だ。近年は大企業で人余りが生じる一方、成長する中堅・中小企業では人材不足となっている。雇用の受け皿としても重要だ。中堅企業のほうがしがらみも少なく、経営者次第で会社を変えやすい。デジタル技術の進展で経営改革や海外進出も容易となっている。工夫と経営力次第でいくらでも業績を伸ばせる時代であり、大企業かはもはや関係ない。  2.た […]

  • 2025年1月7日

古典に学ぶ   諸行無常の世の中で確実なのは、「今」という瞬間

1.未来への希望や不安があるのであれば、ただ漠然と考えているだけでなく、「今やれること」を始めてみるのです。行動せずに、ただ妄想や心配を脳内で繰り広げるだけでは1 ミリも事態はかわりません。  2.ただし行動する際に、いきなり極端な選択をするのは禁物です。現在地からきちんとステップを踏んで着実に進んでいきましょう。諸行無常の世の中で確実なのは、「今」という瞬間だけです。今の自分を変えるこ […]

  • 2025年1月5日

物価上昇の理由  早川英男(東京財団政策研究所主席研究員) 

1.日本の物価上昇のきっかけが世界インフレにあったことは明らかだ。もう一つ重要な変化は賃金が上がり始めたことだ。さらに、長年「円高恐怖症」を患ってきた日本に円安基調が定着したことの影響も軽視できない。ここには、①かつて貿易黒字大国だった日本が今では貿易赤字基調に変化した、②デジタル関連のサービス収支赤字が急拡大しているため、インバウンド(訪日外国人旅行客)復活にもかかわらずサービス収支がなかなか改 […]

  • 2025年1月3日

武士道は自己尊敬、自己犠牲、自己責任、惻隠の情に要約される  後藤 俊彦(高千穂神社宮司) 

1.「農は国の基」という言葉があるが、国家とわが国の人々の生命を守り、つないできたものが農業であり、その中でも稲作の担う役割は大きかった。農耕生活は開墾や自然災害との戦いでもあったから、自ずから共同体を形成し、その中心となったのが神社であり、神社は発生当初から公的生活を帯びていた。  2.一方、そのような暮らしの中では義理や人情の心が重んじられ、相互扶助の精神が育っていった。今日、災害の […]

  • 2025年1月1日

社員に常に心のありようを説いていた  稲盛和夫(京セラ創業者) 

1.「企業は人なり」。経営の神様、松下幸之助はそう説いた。では、「人」とは何か。禅、哲学を手掛かりに、この問いに向き合い、「心の時代」の経営モデルをつくる挑戦が始まった。今ほど過去の常識が覆り、リーダーが地に足が着かぬ不安を覚える時代はかつて無かっただろう。価値観の変化や多様化が、未経験の倫理的課題を企業に突き付ける。会社や生き方の「新たな軸」を求め、先駆者は先人の知恵をどういかしているか。&nb […]

  • 2024年12月31日

古典に学ぶ  後悔や不安を分析してみる 

1.そんな時はいっそのこと、その後悔や不安をじっくり見つめてみましょう。過去を漫然と悔やむのではなく、当時の状況を合理的に分析してみるのです。  2.すると、「まだ未熟だった」「家庭の事情を無視できなかった」「自分を過信していた」など、現時点での自分なりの答えが出てきて「あれはあれで仕方なかったな」と納得できるはずです。   (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出 […]

  • 2024年12月29日

半導体の盟主インテルが苦境に陥る 

1.インテルは半導体の設計から製造までを自社で一貫して行う「垂直統合」で、半導体の高性能化につながる微細化を進め業界をリードしてきた。一方、ТSMCや韓国サムスン電子はファウンドリー事業により半導体の生産規模を拡大。10年代後半以降、先端技術開発でインテルは後れを取るようになった。93年から30年間安定してA格を保っていた格付けは23年から継続的に格下げが続き、8月にはトリプルB格に下げられている […]

  • 2024年12月27日

地方企業、首都回避して海外進出

1.大手チェーンがしのぎを削り、激しい競争を繰り広げる首都圏には進出せず、一足飛びに海外に活路を見いだす地方企業もある。1946年創業で、和風とんこつラーメン店「スガキヤ」を展開するスガキコシステムズ(名古屋市)は、東海、関西地方にラーメン店約250店を展開する。同社は2018年、経済成長するインドネシアに進出し今では6店舗を展開している。スガキヤは過去、関東に進出したことがある。だが、家賃の高さ […]

  • 2024年12月25日

楽ができるのに苦労を買って出る(リーダーのあるべき姿)    瀧澤 中(作家・政治史研究家) 

1.変わり者には「楽ができるのにわざわざ苦労を買って出る」といった人物を指すことがある。戦国時代「流浪の関白」といわれた近衛前久はその代名詞といっていい。関白は公家社会で最も地位が高い。近衛前久はそういう貴人でありながら、まず上杉謙信と盟約を結び、関東に赴く。信じがたいことに、この時の誓書を前久は自身の血で書いている。そしてなんと城の防衛にもあたった。  2.近衛前久の目的は何であったろ […]

  • 2024年12月23日

古典に学ぶ   過ぎたことを考えも過去は変わらない 

1.確かに、過ぎたことを、どんなに一生懸命考えてみても過去が変わるわけではありません。またどれほど思いを巡らせても、未来を予測することなどできません。  2.それでも私たちは、「あの時、こうすればよかった」と過去を悩み、「この先、どうなるのだろう」と、未来に不安を抱いてしまいます。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社 

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