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耳より情報

  • 2024年7月1日

社員への満足を与えられる経営が求められている  片野坂真哉(ANA ホールディングス取締役会長) 

1.今春の動きを見ていると、賃上げの動きに各社の「個性」が出るようになった。業界で統一の要求水準を掲げ、各社の一斉回答を引き出した時代は過去のもの。人的資本経営の戦略も企業ごとに異なる中で社員の頑張りにどう報いていくのかもいろいろな形があるということだろう。一度大きな賃上げに踏み切った企業が翌年以降も賃上げできるかという観点も重要だ。  2.労働者にとっては、同業他社と自社を比べて「隣の […]

  • 2024年6月30日

古典に学ぶ  私たちの命は先祖のおかげ 

1. 思わず周囲に毒づきたくなった時は、四恩と思い出してみましょう。目の前のイライラする出来事や怒りをいったん脇に置いて、自分が受けている恩に思いを巡らせてみるのです。  2. 私たちの命があるのは、両親からさかのぼって数えたら膨大(ぼうだい)な数になる先祖の存在があるからです。飢えや戦火に怯(おび)えることなく、平和に暮らしていけるのは、日本という豊かな国に生きているからです。&nbs […]

  • 2024年6月29日

半導体産業に追い風 潮目を読める経営者が必要 川西 剛(元東芝副社長) 

1.1980 年代に日本が勝てたのは、米国を追う立場で力を磨き、ソニーや松下電器産業(現パナソニック)という顧客、日立製作所やNEC という隣のライバルと日々切磋琢磨できたことが大きかった。そして何を作るかよりどう作るかの技術を徹底して磨いた。それを日本よりもうまくやったのが、台湾TSMC などのファウンドリーです。  2.半導体事業の成功には、目の前にある「この需要が来る」「この市場が来る」とい […]

  • 2024年6月27日

バブル期並み人手不足(入社祝い金) 

1.日本の産業界が深刻な人手不足に見舞われている。名鉄バスは採用に特化したテレビCM を流し、都市再生機構(UR)の賃貸住宅を社宅として提供し始めた。バス運転手に必要な大型2種免許を持つ経験者には入社一時金として給与とは別に40 万円を支払う。24 年度には150人の採用を目指し、平均7%の賃上げや奨学金返還支援制度など矢継ぎ早に手を打つ。  2.入社祝い金。入社する働き手にこうした名目で一時金を […]

  • 2024年6月25日

社員の試行錯誤をいかに評価するか  柳川 範之(東京大学大学院教授) 

1.激動期においては、現状維持を排して、変化に迅速に対応することが必要となるが、それを実際に組織として実行するのは、容易なことではない。そこで、それを実現するための試行錯誤の重要性を指摘したい。変化すること自体は予想できるものの、その方向性が不透明な場合に必要なのは、さまざまな形での試行錯誤を繰り返し、よい方向性を見つけ出すことだ。そういうトライをせずに、いきなり正しい選択をすることは難しい。&n […]

  • 2024年6月23日

古典に学ぶ 日本人は手を合わせて生きてきた 

1. ところが、お金さえあればコンビニや通販でなんでも手に入る現代は、社会や周囲の人、自然とのつながりが薄れ、それらの恩を実感する機会が減りました。  2. 周りを見渡しても、感謝の心を忘れ、他者への批判や世の中への文句を繰り返している人も少なくないように見受けます。しかし、「おかげ様」という言葉があるように、私たち日本人は昔から感謝の心を大事にし、何事もありがたく受け止め、手を合わせて […]

  • 2024年6月21日

会社と社員は両輪の関係 

1.アサヒグループ・ホールディングス㈱は、全ての事業活動の原点である、「Asahi GroupPhilosophy(AGP)に基づきグループ共通の価値観と方向性を全世界の社員と共有し、価値創出に挑戦している。経営戦略の実行には人材戦略との密接な連動が不可欠と考え、経営基盤強化に向けて「人的資本の高度化」に注力する。  2.「会社と個人の成長を両立する企業風土の醸成」はAGP の行動指針の […]

  • 2024年6月19日

何気でない出会いが生きる力となる  鈴木 秀子(文学博士) 

1.私は国木田独歩の『忘れえぬ人々』という作品がとても好きなのですが、主人公である文筆家は旅先でいろいろな人と出会います。そこで描かれている出会いとは島の浜辺で何かを拾っている人だったり、人前で琵琶(びわ)を奏(かな)でている琵琶僧だったり、すべて何気ないものばかりです。  2.しかし、主人公は孤独を感じる度にその人たちを思い出しては生きる力を得ています。この作品は、人生における一つひと […]

  • 2024年6月17日

勝利の極意(相手と肉薄する勇気を持つ) 瀧澤 中(作家・政治史研究家) 

1.柳生宗(むね)巌(よし)。剣豪小説などで有名な柳生十兵衛のお祖父さん。柳生新陰流の流祖。あるとき、宗巌の元を一人の客が訪れてきた。「明日、仇と決闘をするのですが、私は剣法が未熟です。どうすれば勝てるのか教えていただきたい」。宗巌はこんな教えを授けた。「刀の鋒(きっさき)で相手を斬ろうとする者は敗れ、刀の鍔(つば)(手元)で相手を倒そうとする者は勝つ。明日は鍔で、相手を撃破するように努めなされ」 […]

  • 2024年6月15日

古典に学ぶ  四恩に感謝 

1. 私たちは、ひとりで生きているわけではありません。四つの恩によって生かされています。まず、命を授けてくれた両親、そして国、次に自分以外の人々や生き物、植物など、命あるすべてのもの。  2. 最後が、三宝(仏様、仏の教え、仏教を伝える人たち)です。私たちを生かしているこの四恩に感謝しようと、空海は説きます。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__ 

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