- 2024年9月5日
小売業界は今後5 年優勝劣敗の世界へ
1.小売業界にとって、これからの5 年は優勝劣敗がいよいよ明確になる重要な転換点になるだろう。いま、小売業界にとって最大の逆風は、足元で吹き寄せる人件費高騰(こうとう)の嵐だ。今年の春闘では4 月時点で正社員の賃上げ率が5.49%、パートで6.11%と、大幅な賃上げとなった。労働集約的な小売業界において大きな負担増は免れない。 2.すなわち、これまで低賃金の労働力を前提に低収益でも存続してこられ […]
1.小売業界にとって、これからの5 年は優勝劣敗がいよいよ明確になる重要な転換点になるだろう。いま、小売業界にとって最大の逆風は、足元で吹き寄せる人件費高騰(こうとう)の嵐だ。今年の春闘では4 月時点で正社員の賃上げ率が5.49%、パートで6.11%と、大幅な賃上げとなった。労働集約的な小売業界において大きな負担増は免れない。 2.すなわち、これまで低賃金の労働力を前提に低収益でも存続してこられ […]
1.2024年4月に建設業や運輸業などで時間外労働の上限規制が適用された、いわゆる「2024年問題」について調査したところ(有効回答5099社)、経営に「マイナス」の影響と回答した企業は55.3%と半数を超えた。産業別で「マイナス」が最も多かったのは卸売業の65.8%で、建設業64.1%、製造業60.7%と続いた。 2.業種別で「マイナス」が最も多かったのは「パルプ・紙・紙加工品製造業 […]
1.休みの日になると、自宅近くの「コメダ珈琲店」に行くのが私の習慣になっています。今年のゴールデンウィークには、ランチの時間帯に9日間連続で通いました。郊外の店舗にもかかわらず、行くと店内はいつもにぎわっています。 2.このように私には、町中で心引かれる物事に出合うと、その理由を突き詰めて考える癖(くせ)があります。そこで得られた気づきを、自分のビジネスに取り入れてきました。これを私は […]
1.たとえば、部下や子どもに対して高飛車や物言いをしたり、お店の人に横柄な接し方をしたり…。自分が相手よりも優位な立場にある時、私たちはつい傲慢(ごうまん)な態度をとってしまいます。 2.しかし、そのような姿勢は、自分自身に返ってきます。人間関係は鏡のようなもので、自分が相手を見下せば、必ずいつか自分も見下され、敬遠されるのです。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書 […]
1.「機能する社会」の実現は、ドラッカーが生涯追い求めた最大のテーマでした。マネジメントは、そのための方法でした。つまり、ドラッカーが求めたものは、「いい社会」の実現であり、「いい会社・組織」はその手段にすぎないということです。それゆえドラッカーは、組織は社会の道具であると位置づけます。日本におけるドラッカーの分身と言われた上田淳生(あ つ お)先生は、彼が取れ組んだ命題は「人間の幸せとは何か」で […]
1.雇用の流動化も進んでいる。これに「すぐ辞める新入社員」「研修期間中に出社拒否」といった問題も加わる。おそらく有効求人倍率といった既存の雇用関連統計では測り切れない次元で、人集めが難しくなっているのだろう。企業経営における環境が一変しつつある中で、雇用のあり方を急いで変えないと、多くの中小企業が立ち行かなくなるだろう。 2.他方で、今でも駅前では、「新装開店」のポケットティッシュを配 […]
1.日本の人事は一昔前まで、育成を含めて企業主導であり、社員はシニアから若手までそれを受け入れるのが一般的だった。しかし、最近の若手社員は疑問があれば尋ねるし、納得しないと企業に不信感を抱き、積み重ねると退職につながることもある。状況は変わったが、私は今が「本来の姿」なのだと捉えている。 2.背景の一つは労働市場が流動化し、多くの社員にとって会社を去ることが選択肢となり、人口減少も重な […]
1.そうやって見てみると、相手の「都合」が理解できます。また、相手から見た自分の「都合」もわかります。その時はもう、相手に怒りをぶつける気にはなれないでしょう。 2.仏教では、人間の煩悩には貪り、怒り・憎しみ、迷い・愚かさの「三毒」があると考えます。しかし、どんなに修行を積んでも、生きている限り三毒は生まれ続きます。三毒を否定するのではなく、上手に抑えていくことが大切です。 […]
1.5 月21 日、経済産業省が主導し、新たな太陽光発電技術として注目される「ペロブスカイト型太陽電池」の開発・普及を加速させるための官民協議会が発足した。積水化学工業、パナソニックホールディングスなどの国内主要メーカーに加え、素材メーカーや住宅・不動産業界、さらには東京都など100 を超える自治体も加わる、文字通り「オールジャパン」の連携組織だ。 2.ペロブスカイト型の特長は、一般的 […]
1.『書経』に、「天工人其代之」(天工(てんこう)は人其れ之(こ れ)に代(か わ)る)という言葉があります。風格の溢れ出る凛(り ん)とした名句となっているのは、国家や企業のトップが決して忘れてはならない箴言(しんげん)であるからです。「自分行っているこの仕事は、天の代行者として、天に代わって勤めているのだ」ということを肝に銘じてほしいといっているのです。 2.しかし天は、姿を現すことも、声を […]