- 2022年4月13日
耳より情報2022年4月 No.195
花王製品を売り場から追放(オーケー) 1.2月3日、日用品大手、花王の2021年12月期決算会見が開催された。長谷部佳宏社長は原材料高騰を理由に、22年3月をめどに衣料用洗剤や柔軟剤、紙おむつなどの一部製品を値上げする方針を明らかにした。「業界でのリーダーシップを取り、あらゆる手段を尽くして値上げを行うつもりだ。できるだけ消費者の皆さまや流通の皆さまにご理解いただける形で、早期に取り組む」(長谷部 […]
花王製品を売り場から追放(オーケー) 1.2月3日、日用品大手、花王の2021年12月期決算会見が開催された。長谷部佳宏社長は原材料高騰を理由に、22年3月をめどに衣料用洗剤や柔軟剤、紙おむつなどの一部製品を値上げする方針を明らかにした。「業界でのリーダーシップを取り、あらゆる手段を尽くして値上げを行うつもりだ。できるだけ消費者の皆さまや流通の皆さまにご理解いただける形で、早期に取り組む」(長谷部 […]
死んでからも修行である 千玄室(茶道裏千家前家元、数え百歳) 1.私は復員してもう一度、最初から茶の稽古(けいこ)をやり直さないといけないと思って、ある時、父親に「道とは何ですか」と聞いたことがあるのです。そうしたら「死んでからも修行じゃ」と。なんで死んでからまで修行ができるのかその時は分からなかった。90歳くらいになった時に初めて「なるほどな。自分で選んで歩いてきた道が未完成であるのは当然や。私 […]
ニューノーマル(新常態)は到来しない ジム・コリンズ(米経営学者「ビジョナリー・カンパニー」の著者) 1.「歴史とはサプラズの研究である」というのは歴史学者エドワード・T・オドーネルの言葉です。私たちの生きる世界の本質をよく捉えており、今回のパンデミツクは改めてそれを痛感させる出来事でした。10年前は世界金融危機、20年前は世界同時多発テロを経験したように、破壊的サプライズが起こるというのが歴史の […]
粗製濫造を防ぐ (解説)さらにまた日本品使用の機運が動いたのを奇貨として、詰らぬ物を粗製濫造し、忠民なる国民を欺瞞(ぎまん)し、一時の私腹を肥さんと試むる商売人もあろう。かくのごときもまた国産の発達を阻害すること尠(せん)少(しょう)でないから、相いましめてかかる不逞漢の輩出を防がねばならぬのである。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
人生の再登山に欠かせない「心理的資本」 中原淳(立教大学教授) 1.組織心理学では、成長を続ける組織には豊かな「心理的資本」があることがわかってきた。そこで働く人々は、「HERO」と略称される4つの特徴的なメンタリティーを持っている。すなわち、①Hope(希望)=先行き不透明でも見通しは明るいと思える心、②Efficacy(自己効力感)=自分からできると思える自信、③Resilience(復元力) […]
円安は賃下げと同じ、日本の地位は低下する 野口悠紀雄(一橋大学名誉教授) 1.円安は日本経済の体力を消耗させ、日本を衰退させる。賃金が上昇しないままで、家計はこれから物価高に直面することになる。上がったとしても実質賃金が上昇するほどには上がらないだろう。だから、家計は貧しくなる。第1次石油ショック時のトイレットペーパーの買い占めの再来があり得る。企業は、輸入物価の上昇分を簡単には転嫁できないため、 […]
21世紀に重要視されるスキルは、新しいことを学ぶスキル 數土文夫(JFEホールディングス名誉顧問) 1.21世紀に入って、人々のごく身近に喫緊の2つの課題が出現していると思います。1つは、私たちの生活の糧(かて)を得る手段、仕事・職業の寿命がどんどん短くなっていることです。情報技術(IT)、人工知能(AI)、ロボット、これらを総合したデジタルトランスフォーメーション(DX=ITによる変革)があらゆ […]
私利私情を離れ邦家のため (解説)最後に当局者に一言して置きたい事は、奨励は大いにこれを努めねばならぬが、不自然不相応の奨励を行えばついに無理が出来る。親切なやり方もかえって不親切な結果となり、保護したつもりが干渉束縛(そくばく)となる。殊に商品の試験及び紹介する際には、私利私情を離れて一に邦家(ほうか)のためを思い、公平と親切とを忘れざらん事を切望して置く。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国 […]
ゼネラリストより専門家をリーダーに 1.日本では管理職として出世するにはゼネラリストであることが重視されてきた。リーダーには多様な仕事や勤務地を経験させることが常識だった。とりわけゼネラリスト志向が強いのが官公庁だ。「キャリア官僚」と呼ばれる人材は2,3年で定期異動を繰り返す人事制度は今も続いている。民間企業では、一貫して専門領域を歩んできた人材がトップに就く例も目にするようになった。2.しかし、 […]
22年の勝ち組(リベンジ消費の先を描く) 1.外食や小売り、観光分野の企業は新型コロナ禍で大打撃を受けた。だが現在は、外出自粛(じしゅく)の我慢を重ねた消費者が活発に動き出す様子が見られる、富裕層もけん引役となり、2022年は「リベンジ消費」が盛り上がる公算が大きい。リベンジ消費の先を見据えて生き残り策を探ってきた企業の一つに、「塚田農場」がある。緊急事態宣言で店舗を休業させている間にも、人材育成 […]