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耳より情報

  • 2022年3月5日

耳より情報2022年3月 No.175

昭和的な加工貿易立国モデルと決別を 冨山和彦(経営共創基盤グループ会長) 1.日本は2連敗中です。「グローバル革命」と「デジタル革命」という2つの不連続な変化に対して、今のところ負け組みです。違うタイプの不連続な大変化(脱炭素)が起きてくれたのは、巻き返すチャンスが到来したということです。環境やエネルギーの技術が発達した日本には比較優位があります。ただし、昭和的な大量生産を前提として加工貿易立国モ […]

  • 2022年3月3日

耳より情報2022年3月 No.174

渋沢栄一名語録 1.「一歩一歩」…およそ世の中の事は、一歩進んで立ち戻り、而(しこう)して、また進むというように、波動状をなして進んで止まぬものである。2.「開運の道」…窮(きゅう)すればすなわち通ずという格言がある。人はいかに窮追に会っても、至誠と勉強に欠けるところがなければ、必ず開運の道があるものである。3.「立志とは」…立志とは、一生を有意義に終るよう、あらかじめ志を決定することである。4. […]

  • 2022年3月1日

耳より情報2022年3月 No.173

困難の中に運がある 永守重信(日本電産会長) 1.21年8月に買収した赤字続きの三菱重工工作機械(現日本電産マシンツール)は、買収2カ月目で黒字化した。当たり前のことを当たり前にやっているだけだ。ある大企業は経営不振でも部長はグリーン車で出張し、タクシーチケットを毎月3冊もらっていた。まずそこを切らないといけない。日本電産はリーマンショック到来時にまだ数百億円の利益を上げていたが、上場企業で最初に […]

  • 2022年2月28日

耳より情報2022年2月No.172

有無相違は経済の原則 (解説)有無相違は経済の原則とはいうものの、私はいたずらに排外思想を鼓吹(こぶ)するものではない。物に一得一失はややもすれば伴うもので、先年戌中詔書を降ろされた時も、これを極端非理な消極主義にはき違えた人々が多く、当路者(とうろしゃ)が御大旨(ごたいし)の徹底に悩まされたことがある。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会

  • 2022年2月27日

耳より情報2022年2月No.171

エネルギー戦略に意志を持て 寺島実郎(日本総合研究所会長) 1.日本がいま気づかなければいけないのは、エネルギー価格の高騰が相当な危険水域に達してきたということだ。原油価格は昨年一時マイナス(先物価格)になったが、足元は1バレル=70〜80ドル台になり、そこへ円安が拍車をかけている。12年と比べると3割円安が進行し、円建てペースの原油入着価格は驚くほど高くなっている。2.「日本は輸出志向のものづく […]

  • 2022年2月26日

耳より情報2022年2月No.170

古典を現代のバイブルとして読み解く 田口佳史(東洋思想研究家) 1.四書五経の一つに「大学」があります。私は「大学の道は明徳を明らかにするに在り」という冒頭の一文に「大学」の教えが凝縮されていると思いますが、いまとても心に響くのは「富は屋(おく)を潤(うる)おすも、徳は身を潤す」という一文です。経営というと、どうしても「富は屋を潤す」ほうに傾きがちなわけですが、「徳は身を潤す」とのバランスをとるの […]

  • 2022年2月25日

耳より情報2022年2月No.169

起きてない好循環の理由 1.「円安は日本経済の好循環を生まない」(みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケット・エコノミスト)と従来の定説を真っ向から覆す見方まで出始めている。なぜ好循環は起きないのか。一因は「日本が輸出立国から投資立国へ変化した」(丸紅経済研究所の今村卓所長)こととされる。戦後の日本は、石油を安く手に入れ、部品の製造から最終製品の組み立てを国内で完結した。海外での販売価格は円安で押し下げ […]

  • 2022年2月23日

耳より情報2022年2月No.168

模倣時代に別れよ (解説)外国の「レッテル」が貼ってあるからこの石けんはよいぞと威かされたり、外国品だからこの「ウィスキー」を飲まなければ、時勢後れの人間に見られると怖れるようで、それで独立国の権威と大国民の襟度がどうして保たれて行われよう。私は実に国民の大自覚を望むのである。我々は今日ただいま、心酔の時代と袂別せねばならぬ。模倣の時代から去って、自発自得の域に入らねばならぬ。 (参考:渋沢栄一「 […]

  • 2022年2月21日

耳より情報2022年2月No.167

世界に広がる人材獲得競争(株式報酬) 1.今、日本企業の間で株式報酬への注目が高まっている。日産自動車は21年3月期、役員らを対象に「譲渡制限付株式ユニット(RSU)」を導入した。勤務継続など一定の条件を満たした場合に、事後的に株式を付与する仕組みだ。半導体大手のルネサスエレクトロニクスも「国籍や経験など多様性に富んだ優秀な人材」を集めるために取り入れた。2.株式報酬なら人件費の増大を抑えつつキャ […]

  • 2022年2月19日

耳より情報2022年2月No.166

実行こそ人生のすべて(平澤興) 1.「百万の典経(てんきょう)、口下(げっか)の燈(ともしび)」一百万の経典を読んでも実行しなければ、お日さまの下で、ローソクを灯すようなもの、何の価値もない、の意。明治8年から25年まで鎌倉円覚寺の管長を務めた今北(いまきた)洪川(こうせん)の言葉である。洪川の人柄と禅風を慕(した)い、山岡鉄舟もそのもとに参禅している。2.「古(いにしえ)の道を聞いても唱えてもわ […]

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