- 2021年6月30日
耳より情報2021年6月 No.44
悪競争は己自身も損失を招く (解説)しかしながら、他人が事を企って世間の評判が善いから、これを真似て、掠めてやろうとの考えで、側(はた)の方からこれを侵すというのであったら、それは悪競争である。かく善悪二つに言い得るけれども、そもそも事業は百端で、したがって競争もまた限りなく分れて来る。しかうしてこの競争が善でなかった場合は、己れ自身にも損失を受ける。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
悪競争は己自身も損失を招く (解説)しかしながら、他人が事を企って世間の評判が善いから、これを真似て、掠めてやろうとの考えで、側(はた)の方からこれを侵すというのであったら、それは悪競争である。かく善悪二つに言い得るけれども、そもそも事業は百端で、したがって競争もまた限りなく分れて来る。しかうしてこの競争が善でなかった場合は、己れ自身にも損失を受ける。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
社会の余剰人員(失業予備軍)が急増 1.2020年、上場企業約100社が早期希望退職者募集を打ち出した。2021年に入ってからもすでに約40社。最大の要因はコロナ禍の直撃だ。また、2020年休廃業・解散した企業は、過去20年間で最多。当該企業の約6割は直前期の決算が最終黒字であり、コロナ禍が休廃業・解散を決断する契機となった。2.「雇用保蔵者数」なるものが今、急増している。生産に最適な数を超えた雇 […]
「観光客依存」が露呈した日本 1.主要各国の2020年の国際収支統計が出そろった。外国人観光客による消費額を示す「旅行収入」は、日本が2017年比77%減と主要先進国で最大の落ち込み。米国やイタリアは6割減、ドイツは5割減にとどめた。厳しいロックダウン(都市閉鎖)を繰り返してきた欧米より、なぜ日本のほうが外国人消費で影響を受けるのか。背景には、訪日戦略で「観光目的」に頼りすぎていた面が浮かび上がる […]
世界規模の危機こそ「人新世」の末路 斉藤幸平(大阪市立大学大学院准教授「人新世の資本論」の筆者) 1.コロナ禍は、すでに存在していた資本主義の構造的矛盾を徹底的に可視化した。中でも格差問題は深刻だ。昨春以降の米国では、ビリオネアが資産を44%増やす一方、2000万人以上が失業した。感染抑止のためデジタル化や、オートメーション化が加速することで、富の一極集中はさらに深刻化するだろう。2.だが、問題は […]
競争には二種類ある (解説)すべて物を励むには競うということが必要であって、競うから励みが生ずるのである。この競争に善意と悪意との二種類があるようである。毎日人より朝早く起き、善い工夫をなし、知恵と勉強とをもって他人に打克つというは、これすなわち善競争である。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
背水の百貨店 1.「衣料品は以前から苦しかったが、コロナでとどめを刺された」。(高知大丸)。高知県唯一の百貨店である同店では、2020年7〜8月、婦人服と紳士服の合計31ブランドが一気に退店した。退店したのは、オンワードホールディングスやレナウン(2020年5月に経営破綻)などアパレル大手が展開するブランドだ。従来は退店があれば別のアパレルブランドで埋めてきた。だが、新規出店できるほどの余力を持つ […]
自分の足を用いる ニーチェ(1844〜1900年、ドイツの哲学者) 1.高所に登ろうとするなら、自分の足を用いよ。他者の力で運ばれてはならない。ひとの背に乗るな、頭に乗るな。2.ある者は、まず最初に心情が老い、ある者はまず最初に精神が老いる。またある者は青春のうちに老いている。だが、青春の訪れのおそい者は、ながく青春を保つ。3.わたしはわたしの愛と希望にかけて君に切願する。君の魂のなかの英雄を投げ […]
老舗企業、生き残りの共通点 曽根秀一(静岡文化芸術大学准教授) 1.日本は世界一の長寿企業として知られる。帝国データバンクによると、創業・設立から100年超の企業が3万3259社ある(2019年時点)。金剛組(大阪市)は、創業578年の最古の企業で、初代金剛重光は聖徳太子に招かれ、朝鮮半島から渡来し、四天王寺の建設にかかわったと伝えられる。以後、金剛家は四天王寺のお抱えとなり、代々建築工事で中心的 […]
孝悌は仁を為すの本(孔子) (解説)孔子の教えで云うならば「孝悌は仁を為すの本」というように、初め孝悌からふみ出して、それから大きく仁義にもなり、忠恕(ちゅうじょ)にもなる。これを総称して道徳というようになって来るのであろう。そういう広い人道的な道徳でなくして、商売上殊に輸出営業などについて注意を望むのは、競争に属する道徳である。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
脅かされる銀行三大業務 1.金融当局は現在、コロナ関連融資を受けた企業の元本返済を、来年以降に延長するよう金融機関に要請している。足元の倒産の減少にはつながるが、2022年3月期決算以降に不良債権が一気に噴き出す可能性は否めない。銀行は今、三大業務(預金・為替・融資)が同時にむしばれる「複合危機」にひんしている。2.大分県の豊和銀行の権藤淳頭取は次のように警鐘を鳴らす。「アフターコロナも経済は以前 […]