CATEGORY

耳より情報

  • 2024年7月9日

不適切だったニッポンの商取引慣行

1. 昨年11 月末に内閣官房と公正取引委員会が公表した「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」がある。同指針では、発注者などが採るべき行動として12 項目が明記されたが、とくに重要な3つの項目を取り上げる。1 つ目は「下請けの労務費上昇分の取引価格への転嫁を受け入れることについて具体的に発注者の側の経営トップが関与すること」。本来、発注企業の購買担当者は「安く買いたたく」のが出世への道 […]

  • 2024年7月7日

古典に学ぶ  「おかげ様」といえる人生は幸せである 

1. 皆が仕事にいそしみ、社会を支えているからこそ、私たちは快適な生活を維持できます。さらに、家庭や友人の存在、命を与えてくれる動植物、そして自然の存在がなければ、人間は一日たりとも生きていけません。  2. このように考えると、さまざまな縁で守られていると実感できるはずです。与えられたものに気づき「おかげ様」といえる人生は、それだけで幸福といえるのです。 (参考:名取芳彦監修「空海 道 […]

  • 2024年7月5日

見直しが必要な転勤制度(人手不足の時代) 

1.人事院の2022 年度分民間給与実態統計調査によると、転勤制度を設ける企業は46.2%、従業員500 人以上の企業では77.7%に上る。対象は30代・40 代が中心だ。しかし、近年ではほぼすべての年代で、転勤をやむをえないと考える人は減少している。従業員が転勤を拒否する理由として、①配偶者も仕事をしていること②子育て③親の介護④新しい土地への適応の4 点が、ほぼすべての年代に共通する。&nbs […]

  • 2024年7月3日

乱世になると精神的支柱が求められる  中野 茂彦(中央大学名誉教授) 

1.世が乱れてくると、精神的な支柱になるものが求められますが、それは偏った思想ではなく普遍性がなくてはいけません。『論語』はまさしくそういう訓言の宝庫といえますが、極端に言えばこれは孔子一人の思想ではなく、歴史の中で培われてきた普遍性のある教えがベースにあるともいえます。そういう基本になる考え方がしっかりないと、乱れた世の中を正すことはできないと思います。  2.日本はこれまで平和でした […]

  • 2024年7月1日

社員への満足を与えられる経営が求められている  片野坂真哉(ANA ホールディングス取締役会長) 

1.今春の動きを見ていると、賃上げの動きに各社の「個性」が出るようになった。業界で統一の要求水準を掲げ、各社の一斉回答を引き出した時代は過去のもの。人的資本経営の戦略も企業ごとに異なる中で社員の頑張りにどう報いていくのかもいろいろな形があるということだろう。一度大きな賃上げに踏み切った企業が翌年以降も賃上げできるかという観点も重要だ。  2.労働者にとっては、同業他社と自社を比べて「隣の […]

  • 2024年6月30日

古典に学ぶ  私たちの命は先祖のおかげ 

1. 思わず周囲に毒づきたくなった時は、四恩と思い出してみましょう。目の前のイライラする出来事や怒りをいったん脇に置いて、自分が受けている恩に思いを巡らせてみるのです。  2. 私たちの命があるのは、両親からさかのぼって数えたら膨大(ぼうだい)な数になる先祖の存在があるからです。飢えや戦火に怯(おび)えることなく、平和に暮らしていけるのは、日本という豊かな国に生きているからです。&nbs […]

  • 2024年6月29日

半導体産業に追い風 潮目を読める経営者が必要 川西 剛(元東芝副社長) 

1.1980 年代に日本が勝てたのは、米国を追う立場で力を磨き、ソニーや松下電器産業(現パナソニック)という顧客、日立製作所やNEC という隣のライバルと日々切磋琢磨できたことが大きかった。そして何を作るかよりどう作るかの技術を徹底して磨いた。それを日本よりもうまくやったのが、台湾TSMC などのファウンドリーです。  2.半導体事業の成功には、目の前にある「この需要が来る」「この市場が来る」とい […]

  • 2024年6月27日

バブル期並み人手不足(入社祝い金) 

1.日本の産業界が深刻な人手不足に見舞われている。名鉄バスは採用に特化したテレビCM を流し、都市再生機構(UR)の賃貸住宅を社宅として提供し始めた。バス運転手に必要な大型2種免許を持つ経験者には入社一時金として給与とは別に40 万円を支払う。24 年度には150人の採用を目指し、平均7%の賃上げや奨学金返還支援制度など矢継ぎ早に手を打つ。  2.入社祝い金。入社する働き手にこうした名目で一時金を […]

  • 2024年6月25日

社員の試行錯誤をいかに評価するか  柳川 範之(東京大学大学院教授) 

1.激動期においては、現状維持を排して、変化に迅速に対応することが必要となるが、それを実際に組織として実行するのは、容易なことではない。そこで、それを実現するための試行錯誤の重要性を指摘したい。変化すること自体は予想できるものの、その方向性が不透明な場合に必要なのは、さまざまな形での試行錯誤を繰り返し、よい方向性を見つけ出すことだ。そういうトライをせずに、いきなり正しい選択をすることは難しい。&n […]

  • 2024年6月23日

古典に学ぶ 日本人は手を合わせて生きてきた 

1. ところが、お金さえあればコンビニや通販でなんでも手に入る現代は、社会や周囲の人、自然とのつながりが薄れ、それらの恩を実感する機会が減りました。  2. 周りを見渡しても、感謝の心を忘れ、他者への批判や世の中への文句を繰り返している人も少なくないように見受けます。しかし、「おかげ様」という言葉があるように、私たち日本人は昔から感謝の心を大事にし、何事もありがたく受け止め、手を合わせて […]

>NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームの活動にご協力ください。