- 2021年9月5日
耳より情報2021年9月 No.79
「地銀半減計画」(5年後) 1.7月8日、「地銀再編」を担う金融庁の新体制がスタートした。構想では、全部で99ある地銀のうち「一部を除く第二地銀のほとんどを合併に追いやる目論見」(金融担当記者)という。具体的には、北海道で融資シェアが約35%と一定の規模がある北洋銀行と第一地銀が存在しない名古屋の第二地銀以外は、軒並み第一地銀に合流させる。2.さらに、「第一地銀でも生き残りが厳しい15行ほどは合併 […]
「地銀半減計画」(5年後) 1.7月8日、「地銀再編」を担う金融庁の新体制がスタートした。構想では、全部で99ある地銀のうち「一部を除く第二地銀のほとんどを合併に追いやる目論見」(金融担当記者)という。具体的には、北海道で融資シェアが約35%と一定の規模がある北洋銀行と第一地銀が存在しない名古屋の第二地銀以外は、軒並み第一地銀に合流させる。2.さらに、「第一地銀でも生き残りが厳しい15行ほどは合併 […]
パナソニックは何の会社か? 1.ソニーは過去最高益を出しているのに、パナソニックは30年前と売上高が変わっていない。18年に津賀社長(当時)は、パナソニックを「くらしアップデート業を営む会社」と定義した。単品売り切り型の大量生産モデルから脱却し、住空間や社会インフラ分野を中心に目指すというわけだ。ただ、社内からは「わかりづらい」との不評を買っていた。2.6月に新たに社長に就任した楠見雄規CEOは代 […]
「日立ショック」が重大な理由ウリケ・シェーデ(米カリフォルニア大学教授) 1.日立製作所の企業変革(09年3月期の7873億円の赤字の時、構造改革に着手したこと)が、日本人にとって「日立ショック」といえるほど重要な「大転換」であることを伝えたい。それは、次の3つの理由からだ、①「選択と集中」、バージョン2.0の神髄。日立は、電機メーカーからインフラ・データソリューション会社への大転換を含む「KAI […]
重役にその人を得る (解説)しかるに社会の実際に徹すれば、会社において無くてもよいはずの秘密があったり、有るべからざるところに私事の行われるのはいかなる理由であろうか。余はこれを重役にその人を得ざるの結果と断定する。しからばこの禍根は、重役に適任者を得さえすれば自ら絶滅するものである。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
人は最も大切な資産 定保英弥(帝国ホテル社長) 1.昨年4月に最初の緊急事態宣言が発令された時、全スタッフに向けて次のような一斉配信メールを送りました。「先を見通すことができない事態に陥ってしまい、会社の経営も大変だけど、皆さんの雇用は守っていきたいと思っているので、我慢して粘り強く乗り越えていきましょう。感染防止対策や新しい帝国ホテルらしいサービス、商品開発、何でもいいからアイデアを出してほしい […]
新しいタイプの田舎コンビニ 1.地方の課題に徹底的に向き合えば、日本の他の地域に横展開できる。ディスカウントストア大手、トライアルホールディングス(HD、福岡市)は、九州を中心に「トライアル」を261店運営し売上高は約4800億円に上る。特徴的なのは、来店客の行動や商品の売れ行きを画像分析するAIカメラや、レジ要員を不要とする決済機能付きのショッピングカートを自社開発したのだ。2.トライアルHDが […]
経営者は感度を上げるべきだ(経済安全保障問題) 小柴満信(経済同友会副代表幹事・国際問題委員長JSR・日本合成ゴム名誉会長) 1.地政学や地経学の動向を踏まえて先端技術をいかに取り扱うかが、日本企業にとって極めて重要なテーマになっている。地政学リスクの分析を行う米ユーラシアグループは、「地政学こそボードイシュー(取締役会の重要事項)」と指摘しているが、まさにそのとおりだ。2.改訂版のコーポレートガ […]
正真正銘の商売 (解説)しかしこれらの事以外において、現在有るものを無いといい、無いものを有るというごとき、純然たる嘘をつくのは断じてよろしくない。ゆえに正真正銘の商売には、機密というようなことは、まず無いものと見てよろしかろう。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
最低賃金目標の見直し必要 神田慶司(大和総研シニアエコノミスト) 1.最低賃金の改定に向けた議論が本格化している。2021年の骨太の方針の原案では、「感染症の影響で賃金格差が広がる中で、格差是正には最低賃金の引き上げが不可欠」「より早期に全国加重平均1000円とすることを目指し、本年の引き上げに取り組む」とされた。最低賃金の引き上げ率は19年度まで4年連続で3%を超えたが、20年度はコロナ禍で0. […]
技術は完全にボーダーレスで国境も人種もない 松尾豊(東京大学大学院教授) 1.DXのXはトランスフォーメーション。つまり改善ではなく、すっきりと形が変わる「変化」です。しかし、いざ改善ではなく変化をやろうとすると、嫌われてしまう。変化を嫌う背景には、構造的な問題があります。おおよそどこも年功序列で、若い人が活躍しにいく環境にあります。一方、AIやITなど新しい技術の活用は若い人の活躍が不可欠で、組 […]