- 2021年8月17日
耳より情報2021年8月No.69
カーボンニュートラルは「逆産業革命」 小林喜光(三菱ケミカルホールディングス会長、6月より東京電力会長) 1.「逆産業革命」とも言えるカーボンニュートラルの奔流(ほんりゅう)が社会に押し寄せている、2030年に向けた温暖化ガスの排出目標について、日本は13年度比46%減と高い目標を掲げた。地球温暖化は、パンデミックと同じかそれ以上にグローバルアジェンダとして解決すべき問題だ。利便性や経済を優先して […]
カーボンニュートラルは「逆産業革命」 小林喜光(三菱ケミカルホールディングス会長、6月より東京電力会長) 1.「逆産業革命」とも言えるカーボンニュートラルの奔流(ほんりゅう)が社会に押し寄せている、2030年に向けた温暖化ガスの排出目標について、日本は13年度比46%減と高い目標を掲げた。地球温暖化は、パンデミックと同じかそれ以上にグローバルアジェンダとして解決すべき問題だ。利便性や経済を優先して […]
不当なることさえなければよい (解説)一般商売上のことにても、いかに正直を主とせねばならぬとはいえ、この品物は何程で買い取ったものだが、今これこれに売るからいくらの利益あるというようなことを、わざわざ世間に触れまわす必要もあるまい。要するに不当なることさえないならば、それが道徳上必ずしも不都合の行為となるものではあるまいと思う。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
資産の入れ替えでキャノンを超えた 1.古森重隆氏が2000年から経営トップを務める富士フィルムHDは、御手洗富士夫会長兼社長が1995年から率いるキャノンと、事務機やカメラの分野で「長老対決」を繰り広げてきたが、2020年度決算における「ROA(総資産営業利益率)」が前年度に続いてキャノンを超え、因縁の対決に打ち勝った。その理由を述べる上で、古森重隆会長が2004年から取り組んできた構造改革は外せ […]
お釈迦様の本質は何か 窪田慈雲(代々木上原禅堂師家) 1.お釈迦様の本質は何かと考えると、結局それはあらゆる観念から「ほど(仏)けた人」だと思うんです。自分は偉い、自分はすごいんだという「私」を中心とした観念からほどけた人。修行を積み重ねて、そうした観念からほどけさえすれば、誰でも苦しみから離れて自由になれますよ、とお釈迦様は教えています。2.お釈迦様は、自分と自分を取り巻く世界との壁がなくなって […]
巨額のz&Aに頼らず、自らの力で会社の姿を変えた(ソニーグループ) 1.ソニーは00年代以降、ハードとソフトの融合で競合に後れを取り、スマートフォンを筆頭に伸びる市場を逃し続けた。ドローンや電気自動車(EV)では、同じ歴史を繰り返せない。AirPeak(ソニーグループが開発したドローン)は、たとえ後発でも最新技術のど真ん中で戦うというソニーの意思の象徴といえるだろう。2.こうした新たな領域に挑戦で […]
商業の機密性について (解説)元来商業は政治などに比較すれば、かえって機密などをいうことなしに経営して行けるはずのものであろう。ただ銀行においては事業の性質として幾分秘密を守らねばならぬことがある。例えば誰に何程の貸付があるとか、徳義上これを秘密にして置かねばならぬことであろう。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
低コスト諸国からの調達の時代は終わる 上原修(日本サプライマネジメント協会名誉理事長) 1.世の中は、グローバル調達から、リスク調達へ変わってきている。低コスト諸国からの資材調達に走っていた時代は終わり、持続可能性を基盤とする新たなマインドセットが必要となった。今までと同じ意識で経済を動かすのではなく、SDGsの17目標を中核に捉え、そこへ効率化と柔軟性を取り組んでいくサプライチェーンマネジメント […]
積み重ね積み重ねても、また積み重ね 1.「積み重ね積み重ねてもまた積み重ね」。耐震構造理論の生みの親と言われる内藤多仲(たちゅう)(1886〜1970)の言葉である。昭和29年から33年にかけ、名古屋テレビ塔(180m)。大阪通天閣(100m)、東京タワー(333m)の建設に携わり、「日本の耐震建築の創始者」とうたわれた人である。一回では不十分。三回繰り返すことで、積み重ねるという言葉が真の威力を […]
スズキにかけた経営者人生「51勝49敗」(鈴木修スズキ会長)佃義夫(佃モビリティ総研代表) 1.約半世紀にわたってスズキをけん引してきたカリスマ経営者、鈴木修・スズキ会長が6月25日の株主総会で代表取締役会長を退任し、経営の第一線から身を引く。「49の失敗51の成功で51勝49敗だな」。鈴木修会長は、スズキに懸けた経営者人生を51勝49敗と自己採点した。2.1978年の社長就任時の売り上げは約32 […]
悪徳重役により秘密的行動が広まる (解説)現代における事業界の傾向を見るに、まま悪徳重役なる者が出でて、多数株主より依託された資産を、あたかも自己専有のもののごとく心得、これをわがままに運用して私利を営まんとする者がある。それがため、会社の一部は公私の区別なく秘密的行動が盛んに行われるようになって行く。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会