耳より情報2022年3月 No.182

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

CEOが社外取締役の力をいかに引き出すか 藤田勉(一橋大学大学院経営管理研究科特任教授)

1.米国では、経営者のスカウトが活発であり、大企業の最高経営者(CEO)や経営会議メンバーは経営のプロである。日本では、社外取締役を多くそろえても、低成長かつ不祥事が頻発(ひんぱつ)する会社が少なくない。一方、同じく社外取締役が多いソニーグループ、日立製作所は成長し、株価は大きく上昇した。これらの違いは何であろうか。CEOが強力なリーダーシップを発揮して社外取締役の力を引き出し、全体として優れた経営チームによる戦略が重要となる。このように、社外取締役を使いこなせるかどうかは、CEOの能力次第だ。2.さらに、経営執行者のプロ化も必要である。多くの会社は年功序列、終身雇用制なので、社内取締役が外部から招聘(しょうへい)したプロ経営者であるケースは少ない。社内の経営者育成を重視するとともに、社外からのスカウトを活発化することが望ましい。

(参考:「週刊ダイヤモンド」:2021年12月25日・2022年1月1日号)

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