耳より情報2022年4月 No.202

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

学を廃すべからず(佐藤一斎)

1.禅の高僧・松原泰道氏は言う。「佐藤一斎が『言志晩録』の中で、例え視力や聴力が落ちても、見える限り、聴こえる限り、学を廃すべらず、と言っている。私も老いてきましたが、この言葉を糧として死ぬ間際まで読むこと、書くこと、話すことは続けていきたい」。
2.安岡正篤師の高弟・伊與田覺(いよださとる)氏は言う。「東洋の老いは人間完成に向けた熟成期なのです。年を取るほど立派になり、息をひきとる時にもっとも完熟した人格を備える。そういう人生でありたい」。今年没後30年を迎える、森信三師にもこういう言葉がある。「80歳を境にして私が実践面で第一に取り組むことにしたのは、日常生活における挙止(きょし)動作の俊敏さです」。

(参考:「致知」2022年4月号)

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