このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
DX成功に6要素が必須ロマン・ド・ロービエ(ボストンコンサルティンググループディレクター)
1.DXに成功した世界各国の平均は30%で、日本企業ここの水準より低い14%でした。DXに成功した企業は①事業上の明確な目標と結び付いたDXの全体的な戦略、②CEO(最高責任者)から中間管理職に至るまでのリーダーのコミットメント、③最高レベルの人材の投入、④アジャイルな考え方をベースにしたガバナンス、⑤成果達成に向けた進捗状況の効果的なモニタリング、⑥柔軟なIT基盤とデータのプラットフォーム、の全て、もしくは少なくとも5要素を満たしていました。
2.日本企業に特有の「DX失敗要因」は、まず一つに、日本企業はアジャイルに弱い。縦割りを越えて部門間提携などを柔軟に行うことは、日本企業の伝統的な組織となかなか合致しないものです。人材の流動性も低い。IT専門人材を中途採用するにしても、評価体系・人材の募集体系を同時に変える必要がある。
(参考:「週刊ダイヤモンド」:2022年3月26日号)